現在、精神世界関連の書籍は非常に多く出版される中で今から25年前に既に刊行されていたとは改めてビックリです。みえない世界を難しく、またはもっともらしく書くことは実は簡単なのかもしれません。この世界をいかにシンプルに且つ大切なポイントを忘れずに繋いでまとめていくかが非常に重要なことだと思います。偉そうな事を言ってる小生自信、本当に多数の関連図書を手にしてきました。それでも物足りない、物足りない。他に無いのかと探し続けていたような気がします。でもこの一冊でホントウに僕の心は大満足してくれました。内藤さんに心より感謝したいと思っています。
ヨガの冥想の入門書なのだけど、出会って20年を過ぎても(当時は旧装版だが)大切にしている。How toものであることを超えて、たましいの成長物語として、琴線に響くからだと思う。薫くんとか、カモメのジョナサンとか、そのころ話題になっていたイメージから、話は始まるのだけど、今見ても、古さはまったく感じない。この本の中では、迷えるたましいのシンボルとして自然に感じるからだろう。
どのページにも、かならず柔らかい感じのイラストがついていて、これがこの本の雰囲気を作っている。手作りの暖かさと静かな感じがとてもいい。わたしたちの何気ない悩みや空想が、冥想というレンズをとおすと、いかに普遍的で広大な、たましいのおはなしにつながっていくのかが、しみ入って分かってくる感じがする。
著者の現在の感覚と立場に触れたいなら、なるべく最近の本を手に取るべきだが、たましいの物語としては、今も独自の輝きを失っていない。むしろ、ヴァーチャルなものに取り囲まれている、今の若い人たちのほうが、直感的に理解できるかもしれない。