ロハスとはLifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語。
「健康意識と地球環境保護意識」の高いライフスタイルの意味です。
沈黙の春
| 害虫駆除 |
この本を通じて語られていることはそれなりに正しいのだろう.しかし如何にもアメリカ的というか何と言うか・・・
化学薬品を用いた害虫駆除を散々批判してはいるがその薬品のもたらした恩恵には一切触れていない.また,自然を支配するなどおこがましいと解きながら,害虫対策として成された提案が生物を遺伝子的に組み替えるだの,天敵を導入して害虫を駆除すれば良いとだのとは恐れ入った.生態系の破壊については一切考慮されていない.本当に科学者の言葉だろうか.
短絡的で人間本位な結論としか私には感じなかった.自然との共存.容易ではないだろうが,それ以外に人間が地球で生き残るすべは無い.
| 今のジャーナリストに読んで欲しいと思った |
1962年に書いた環境汚染に対する警告本であるため、
今読めばそんなには衝撃は受けないが、
今でも解決されていない内容は多いと感じた。
内容は作者が取材や実験などを通して得た
数値的なデータを元にしており、
単なる告発本を超えて、実際の危機感を与えてくれるものになっている。
これが出た1962年当初はかなりの衝撃であったのではないか?
環境の問題を知るための本と言うよりは、
告発とはこうあるべきの見本のような本。
読者を煽る憶測記事だけを乱立させる今のジャーナリストに、
ぜひ読んで欲しい。
| 深い洞察力と自然への畏敬心 |
有吉佐和子の複合汚染を小学生のときに読み、今回3回目の読破となった。この作品に大きな影響を与えた本書を、当時から読みたいと思っていたが、最近になってやっと読む機会をえた。
現代の科学万能主義の渦中にいる人間が、ついぞ忘れがちな己の無知に警鐘を鳴らしているカーソンの思想がよく伝わってきた。人間が科学で解明していることはごくわずかの商業ベースにのるエリアのみであり、大部分がブラックボックスであるということは、しごく当たり前の常識である。
特に近年とみに増加している悪性腫瘍について考察した「四分の一」に関しては考えさせられるところが大きかった。
種々の化学薬品、排気ガスなどの複合汚染が大きなファクターと考えられ、これは当時から40年以上経過した現在でも、状況に大きな変化は無いと思う。
我々は、近代産業という怪物のモルモットにされている。
膨大な文献と取材に基づいた筆者の熱い想いがよく伝わってくる珠玉の一冊。字が小さいため、老眼期に突入した私には少々きつい。
| 環境汚染と人類 |
1962年にカーソン女史が発した環境汚染への警告。
人間が作り出した化学物質が害虫駆除の名のもとに撒き散らされて環境を破壊し、それは巡って人間をも蝕むものとなる。実際に農薬を散布した地域のデータをもとに、その危険性をくりかえし警告する。安全性の実証されていない薬品をまいて、鳥や小動物は死に、植物は枯れ、魚の棲まない川となる。いったいなんのためにそのようなことをし続けるのかと問い続けている。
カーソン女史がこの本を書いてから約半世紀。女史が警告したDDTやエンドリン等の物質は今では規制対象になっているけれど、環境汚染という点では悪化の道をたどっているように思える。物質が代わるだけでやっていることは同じなんだよね。ダイオキシンの次には何が来るかな。特に魚介類を食べるのが怖くなるけど、気にしはじめたら何も食べれなくなる。今では遺伝子操作された食品までスーパーに並んでいるけど、それがどんな影響を及ぼすかは被害が深刻になってからじゃないとわからないのかもしれない。殺虫剤を抗生物質にかえたらそのまま耐性菌のできかたと一緒だし。
化学系が苦手な人にはちょっと読みづらいかもしれないけれど、環境問題を考える助けになるかと思います。
カーソン女史の警告は、現代にもよりいっそうの重要性を持って生きている。危険は増していくばかり。人間はいつになったら学習することができるんだろうか。
| 食べてはいけない |
二十世紀に書かれた生物・化学分野の書物として、長く読みつがれてゆく古典である。ここでの著者の主張自体はもはや本書をひも解かなくともすでに自明のことであろうと思われる。DDTは日本でも頭から散布されたし生物濃縮ももはや常識となっている。
では、ここでカーソン女史が提起した問題は現代において解決しているのか? そこが問題である。二十一世紀の現在、当時の農薬に匹敵する、われわれの生を脅かす化学物質は、日々摂取する食事そのものの中に広く存在する。
遺伝子組み換え食品の危険性は潜在的なものであるが、表示に「・・は含まれていません」と記載のある食品は増加している。よって、食の安全性に関する意識はかなり高くなっていると想像されるが、豚や鶏の成育過程において投与される抗生物質はすでに耐性菌の問題を生んでいるし、体内に残留してる可能性も考えられる。肉の発色にはたんぱく質と化学変化を起こして発がん性を惹起する可能性のある亜硝酸塩が相変わらず使用されている。ファーストフードやファミリーレストランで提供される食事は工場で生産されているものがあり、その製造過程は不明であり、多数の食品添加物が使用されていると考えられる。また安価であるという理由でパーム油などの従来食用に適していないとされた油脂が大量に使用されるようになっている。etc,etc...
女史なら、日本の現状をみて、どのように思われたであろうか。
